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合理的配慮の提供義務に関連して|Q&A

掲載日:2024年8月1日/更新日:2024年8月1日

Q. 障害がすでに認められている職員の場合には、合理的配慮が必要と判断できますし周りも納得してくれます。しかし、発達障害等のグレーゾーンの方への配慮に関してはなかなか周りの納得が得られず苦慮しております。手立てがありましたらご教示いただきたいです。

A. 合理的配慮の原則は、本人やご家族・支援者から、配慮を求める意思表明を受けることから始まり、その上で職場から本人に対して、働くうえで支障となっている事情を確認する流れとなります。

これはあくまで原則で、特にグレーゾーンの方は自分から意思を表明することが少なく、周りが困ることから始まる事例が多いことが予測されます。まずは本人としっかり対話を行い、本人の困りごとから出発してみることでしょう。おそらく本人の困りごとと周りの困りごとのズレは大きいものと思われますが、そこは率直に対話を続け、深い話ができるようになれば、以前からそのような傾向がなかったかどうかの確認ができ、変えられるものと変えられないものの区別がついてくると思います。

その上で、本人の同意を得て、まずは職責者からの理解を経た上で、全体で共有できるものとできれば良いでしょう。

と、言葉で言うのは簡単ですが、実行には時間と苦労が伴います。