5-3 障害のある人 発達的な特性や心身の障害等を背景にもつ職員|多様性などに配慮したヘルスケア
掲載日:2026年4月14日/更新日:2026年4月14日
この資料について
誰でも得意なことや苦手なことはありますが、な かには、発達的な特性や心身の障害などを背景とし て、周囲と同じ方法やペースで働くことが難しい職 員もいます。
近年、「発達障害」という言葉が広く知られるよう になりました。職場でも、診断や障害者手帳を有し ている職員や、診断や手帳は有していないもののそ の傾向のある職員が増えています。生まれつき能力 に凸凹があるために、「指示が伝わりにくい」「不注 意によるミスが多い」「協調性が乏しい」「臨機応変 な対応が難しい」など、仕事をするうえで様々な課 題や困りごとを抱えていたり、上司や同僚など、一 緒に仕事をする周囲の人にも、「業務内容の指示や業 務の進捗管理に手間がかかる」「トラブルの処理に時 間がとられる」などの影響が生じることもあります。 発達障害は、外見から課題がみえにくく、特性の 強さや、症状の現れ方の個人差が大きいことから、 「怠けている」「反抗的だ」「努力が足りない」「性格 の問題だ」などの誤解を受けやすかったり、本人も 周囲も課題の背景に気づきにくいことがあります。 職場でのコミュニケーションや、業務の遂行がうま くいっていないと感じたときに、これらの背景が隠 れている可能性を考慮する視点を持つことで、対応 のヒントが見つかることもあります(図1)。
発達障害は、人とのコミュニケーションが苦手な 「自閉スペクトラム症」、注意が持続できなかったり 衝動性が高い注意欠如・多動症「ADHD」、読み書 きや計算などが極端に苦手な限局性学習症「LD」 の3つのタイプがあり、複数のタイプを併せもつ人 もいます。しつけや本人の努力不足の問題ではなく、 生まれつき脳の働き方が違うことによる特性です。 スペクトラムとは、「連続している」という意味で、 誰もがスペクトラム上に位置づいており、診断はつ かないものの、その傾向をもつグレーゾーンの人も います。また、本人の特性と、職場環境や仕事の内 容とのマッチングによっても、仕事場面で生じる困 りごとの大きさやあり様は変わってきます。
(関連資料)全日本民医連 職員の健康を守るこんな時に利用する
『健康で働きつづけられる職場づくり』



