ノーリフティングケアを学ぶ /動画・質問への回答など更新しました。
掲載日:2025年2月26日/更新日:2025年7月24日
全日本民医連 職員の健康を守るオンラインセミナー (ハンドアウトは下欄からダウンロード可能です)
(1)2025年2月10日(月) 14:00~16:30 300人の参加で、ZOOM開催いたしました。
(2)目 的
①すべての法人で、腰痛休職者ゼロを目指す取り組みを、組織的に進める契機とする。
②介護職やセラピスト、高年齢労働者などが増加した中で、ノーリフティングケアについての学びなおしをする。
③事業者が職員を守り、職員を守ることで利用者を守るという考え方のもとに、安全に安心して働ける職場を目指す、安全配慮の文化を定着させる。
(3)参加対象
①職員の安全配慮に義務を負う、法人・事業所責任者。
②労働安全衛生に携わる職員。
③トランスファ-などに関わる職場責任者。
④その他県連・法人が認めた方
(4)プログラム
◆学習講演 日本の看護・介護職場の腰痛問題~予防の歴史とノーリフティングケア 講師 働くもののいのちと健康を守る全国センター理事長 垰田和史 医師
◆実践報告「青森保健生協でのノーリフティングケアの取り組み」 報告者 ヘルスサポートやすかた 石塚理仁 事務長
★概要報告と質問への回答(QA)
この資料について
2025年2月10日(月)、今期シリーズ第一回目となる“職員の健康を守るオンラインセミナー”を開催し300人余が視聴しました。 今回は『日本の看護・介護職場の腰痛問題~予防の歴史とノーリフティングケア』と題して、垰田(たおだ)和史医師(働くもののいのちと健康を守る全国センター理事長)にお話ししていただき、また、行政のノーリフティング推進事業のモデル事業として組織的な実践をされている青森保健生協からもご報告いただきました。 垰田医師は、介護職員の仕事の負担に関わる悩みは、人手不足と賃金に次いで「腰痛」と答えており、腰痛については「法人の努力で解決可能な課題」と。休業理由の6割以上が腰痛であり、他産業では発症が減少しているのに「保健衛生業」のみが右肩上がりに危険度が増している事、しかも看護師の腰痛を労災申請しないと回答した職場が7割以上あり、実際には腰痛が原因で休業や退職という事態が、現場には相当数拡がっていると注意喚起しました。 ノーリフティングケアを実践している所では、① 職員の安全や負担の軽減は、ゆとりのある「人間的」な介護に繋がる、②抱き抱えない介護は、利用者さんにとっても、安全で快適な介護に繋がる、③抱き抱えない介護は、利用者さんの意欲や機能の維持回復に繋がる事が報告されており、ノーリフトを宣言している事業場に職員が集まる事や、利用者の通院減少・褥瘡予防や自立歩行にもつながることを示されました。